保育園の発表会へ向けて練習をしているうちに女優開眼、ということなのか、こども1号と2号のごっこ遊びが単なるごっこ遊びというよりも創作劇といったほうがあたっているというようなレベルにまでなってきた。
この創作劇は、セリフだけでなく、ストーリー展開や舞台設定などの説明、つまり台本のト書きのようなものも言いながら進められていく。もちろん、ト書きを言うときにはいつもどおりの口調で、セリフを言うときにはちゃんとそれっぽい口調に変わる。 今回の劇では、コワイナー(プリキュア前シリーズの悪役)だかホシイナー(プリキュア現シリーズの悪役)だかなんだかよくわからないが、悪役として抜擢されたのはリビングに作り付けの引き出し。今までは、敵はいるつもりで空中を相手にしていたので、これはちょっとした進歩(?)。 1号と2号はプリキュア役、おそらく1号がキュアミント、2号がキュアアクア。2人がかりで引き出しを蹴ったり、パンチしたり、押したりして、戦うシーンで物語は幕を開けた。 (以下、こどもたちの言葉の中の青い字がセリフ、黒い字はト書き。なので青い字はそれっぽい声で言っているつもりで読んでください。) 「私たちは絶対にあきらめない!」 「ずっと頑張ってきたの! だから、変身できるの!」 「これは町で一番の悪者よ!」 いかにもプリキュアが言いそうなセリフだけれど、微妙に違っている。そして、セリフの合い間には「○○は~なのね」、「それで××は~になったのね」とト書きが入る。 ご飯支度中でよく聞き取れなかったのが残念。それに、おもしろいからもっと続けていてほしかったのだけれど、用意ができてしまったので「ご飯だよ~」と呼んだ。 「今、オオカミは苦しんでいるから、ご飯を食べちゃいましょ」 まだ続いてるんかい?! 敵はいつの間にかオオカミに変わってるし。ま、プリキュアにも食事休憩は必要だよね。 そして食事中も劇は続く。 2号「オオカミはシチューが嫌いなのね。それで食べさせちゃうのね。ほら、食べなさい!『にがーっ!』」 1号「1人倒れたから、あと200人になったのね。それでもまだ200人いるわ!大変だわ!」 2号「オオカミは1人で転んだのに、とぼけてるのね。オオカミはとぼけてておかしいわね、お母さん」 え? 私に話を振るの? あー、そうだねー、おかしいねーと話を合わせ、2号のほうがよっぽどとぼけてるよという言葉は胸にしまっておく。ちなみに、こどもたちは普段は私のことを「ママ」と呼ぶが、劇をやるときには「お母さん」となる。「お母さん」と呼ばれたときは、私もちゃんと演技をしなくてはならない(ような気がしてしまう)。 ブーッ(1号がおならをした) 1号「誰がおならしたの?」 2号「オオカミよ! だから、くさいって言いなさい!」 こうして、シュールで前衛的な創作劇は幕を閉じた。
by roki204
| 2008-03-14 22:44
| こどもたち
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