就学時健診 その3

ところで、保護者たちが説明を受けていた間、こどもたちは別の部屋でどんなことをしていたのかということは、後になってこども1号に聞いた。聴力・視力検査、歯科健診のほかに、3つの絵の中から犬を選んで丸をつけるというような簡単なテストをやったそうだ。
始めにそれを聞いたとき、こどもたちに学校の授業というものがどんなものなのかがわかるように、先生の話を聞いて、課題に取り組むという模擬授業のようなことをやったのかなと思っていた。しかし、実はそんなのんきなことを言っていられるようなものでもないらしい。ちょっと気になったのでネットで調べてみると、どうやら、このテストはこどもたちの発達の度合いを調べる知能テストのようなのだ。そして、「就学時健診」と言いつつ、一番の目的はこどもたちの健康状態をみることではなく、この知能テストによって普通学級に入れるかどうかを振り分けることだとも言われているらしい。
人から聞いた話できちんと確認したわけではないのだが、普通学級ではなく特殊学級や養護学校へ入るようにということは学校側で強制できることではなく、保護者の「希望」によって決まるものらしい。ところが実際は、担任や校長、PTA会長などの保護者たち複数の人に囲まれ、「おたくのお子さんのせいで授業がまともに進められない」「みんな迷惑している」「本人にとっても普通学級ではついて行けず、辛いだろう」「お子さんに合った教育を受けさせてあげるのが一番いい」などとガンガン責められ、保護者としてはいたたまれずに特殊学級を「希望」せざるを得ないということもあるらしい。
1号は、「小さい音だったけど、ちゃんと聞こえたよ」「黒い丸で、ちょっと切れてるのが、ちゃんと見えたよ」というのと同じように、「犬に丸をつけてくださいって言われて、ちゃんと丸をつけられたよ。名前も自分で書けたよ」と喜んでいた。私も「すごいね~!」と一緒に喜んだのだけれど、1号と一緒にテストを受けた子の中には、「普通学級は無理」という烙印を押されてしまった子もいるのかもしれないと思うと気持ちが沈んでしまう。
障害のある子もない子も、すべてが一律に一緒に教育を受けるべきだなどと極端なことを考えているわけではない。支援が必要な子もいるだろうし、そのためには普通学級よりも特殊学級が適している場合もあるだろう。でも、それは、教育をする側、教育の場を提供する側の論理・都合で決められるのではなく、教育を受ける側の本当の希望によって決められるものであってほしい。
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by roki204 | 2007-11-09 22:36 | こども1号
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