夫がこども1号、2号を連れて、親戚の建前に行ってきた。
建前というのは、「上棟式」と言うほうが一般的、そして建前・上棟式が何かということは一般常識なのだろうか。家を建てるとき、棟上まで終わったら、そこまで無事に工事が進んだことを喜び感謝しつつ、その後も事故などなく家が完成することを祈る儀式だそうで、自分たちのためと言うよりは、施主が職人さんたちをもてなすためにやる。私は自分たちの家を建てたときまで、建前も上棟式も知らなかった。そして実際にやったときにも、うちの場合は離れだったので、人を呼んだりはせず簡単にやっただけで、本格的なものはまだ知らずにいた。 本格的なものを見たのは3年位前に近所でやったときだ。どのようなことをやるのかは地域によって違いがあるそうで、このあたりでは屋根の上から紅白のお餅やお菓子、お金を投げて、みんながそれを拾うという「投げ餅」をやる。平屋ならともかく、二階建ともなると屋根はかなりの高さで、そこから投げてくるのだから、投げている人たちも怖いだろうが、下で待っているのもかなり怖い。でも、拾ったものはもらえるのだから、みんな張り切って拾っていて楽しい。 そういうものだから、こどもたちもおもしろがるんじゃないかと夫が連れて行ったのだった。ところが、2人とも怖がってしまって全然だめだったそうだ。お菓子だったら喜んで拾うかと思ったのに、それもだめ。おばあちゃんに 「せっかく拾いに行ったのに、何にも拾わないなんてダメだねえ」 と言われた1号は、 「拾いに行ったんじゃないの!見に行ったの!」 おお、そうか。そういうことだったのか。それならしょうがない。 でも、見に行っただけのわりにはたくさんのお菓子とお餅をもらって帰ってきた。自分たちでは一つも拾わなかったのに、周りの人たちが持っていきなさいとくれたそうだ。お餅もお菓子も、それぞれ大きな袋にいっぱい。お赤飯もたくさん。 お餅はお正月以来なので、みんなでおいしいねーと食べたところまではよかった。けれど、なんせたくさんあるものだから、その夜はお餅とお赤飯、次の日は朝・昼がお餅で夜はお赤飯、また次の日も朝・昼お餅、そのまた次の日も・・・。私はいいかげん飽きてきたのでほかのものを食べたいのだけれど、お餅はまだ残っているし、カビが生えてきたので早く食べないと。というわけで、今日もお餅を食べなくては。 こうなることはわかっていたので、「たくさんもらえてよかったねー」「ありがとうございます」と感謝しつつ、内心はあーどうしよう、困ったなーと思っていたのだ。あ、だから、表面的に適当なことを言うことを建前って言うのかな?・・・んなわけないか。
by roki204
| 2006-10-06 10:20
| こどもたち
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