小学校でも英語を必修に、なんて話もあるけれど、私はそんなに小さいうちから英語をやる必要はないと思っている。外国で生活しているとか、両親のどちらかの母語が日本語ではないというような状況でなければ、まずは自分の母語としての日本語をしっかり身につけ、その後で外国語を勉強すればいい。それに、国際化=英語という風潮にも疑問を感じる。世界中にはもっといろいろな言語があり、文化や人種、民族なども様々だ。多様であることを知り、違いを認め、尊重しあうための異文化交流ならば小さいうちから体験させたい。小学校で必修にするなら、英語だけじゃなくて、もっとたくさんの言語で挨拶だけでもできるようにするとかしたほうがおもしろいんじゃないだろうか。
・・・というふうに考えているのに、なぜかうちのこども1号、英会話をやっている。保育園で全員参加でレッスンをやっているのだ。週に1回30分ほどで、ネイティブの先生が教えてくれる。教えると言っても、ほとんど遊び感覚。「そんなことよりも日本語をしっかりと・・・」と私が目くじらを立てるほどの本格的なものではないし、異文化交流とも言える。1号も楽しんでいるのでよかったと思っている。 そのレッスンでびっくりしたのは、アルファベットの教え方。「エイ、ビー、シー・・・」というのではない。「エイ、ア、アップル」、「ビー、ブッ、バナーナ」というふうに、文字の読み方・発音・その文字で始まる単語の三つをセットにして覚えていくのだ。もちろん「アップル」の部分はカタカナでは表現できない、ちゃんとした「apple」の発音で言っている。 そのようなレッスンの成果か、1号は「『キック』のことは英語で『キィーッ』って言うんでしょ」、「『トマト』は『トメィトゥ』でしょ」などと、カタカナ英語ではなく、かなり英語らしい発音で言っていた。まだひらがなも全部は書けないので、耳で聞いた言葉を頭の中で文字に変換することなく、聞いたままを言っているからなのだろう。それに、前の先生はイギリス人、次の先生はたぶんアメリカ人だったのだが、その微妙な発音の違いも聞き分けているようだ。 本格的にやるのはまだ早いけれど、日本語とは違う言葉には日本語にはない音があるということを今のうちから知っておくのは、いずれ本格的に勉強するときに少しは役に立つんじゃないだろうか。よかったよかったと思っていたのだが、困るのはじいじだ。「1号、今日は英会話やったのか。ワン、ツー、スリーとかハローとかやったのか」と思いっきりカタカナ英語。これじゃあ台無しだよ。 しかしこどもたちはじいじの悪い影響は受けず、「ツー」ではなく「トゥー」と言うし、スリーは巻き舌っぽくなっている。子煩悩で甘やかしてくれるじいじの言うことにこどもたちは聞く耳を持たず、いつも叱られたって平気な顔をしているので、「ちゃんとじいじの言うことを聞きなさい」と私は怒っているのだけれど、このときばかりは聞く耳持たずにいてくれてよかったと思ってしまうのだ。
by roki204
| 2006-09-12 12:44
| ひとりごと
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