5年前、こども1号が産まれて、まだ産院に入院していたときのこと、義母が来てくれた。
「rokiさんは知らないだろうけれど、うちのほうじゃ赤ちゃんが産まれると隣近所の人にこれを配るの。お祝いものだし、母乳の出が良くなるっていうから、rokiさんも食べて」 そう言って差し出されたものは、普通のぼた餅15個分くらいはあろうかという巨大なぼた餅。こんなに食べられるわけない、これは嫌がらせか?と一瞬思ったけれど、「食べられる分だけでいいから」と義母はにこにこ。なあんだ、そういうことか、と安心して、普通のぼた餅1個分くらいをおいしく食べた。 これは三つ目のぼた餅と言って、産まれて3日目に配るそうだ。千葉県だけでなく、関東地方ではこういう風習があるらしい。でも、ぼた餅の大きさや誰に配るかという点では、地域ごとに違いがあって、普通サイズのぼた餅を配るところもあるようだ。 私は1号誕生のときまで「三つ目のぼた餅」は見たことも聞いたこともなかったけれど、このへんでは一般的な風習らしく、和菓子屋さんに「三つ目のぼた餅ご予約承ります」という張り紙もある。 3号がおなかにいるとき、その張り紙を見ながら、産まれたらまたぼた餅が食べられるかな~と楽しみにしていたけれど、今回はなかった。1号が入院してしまって、それどころじゃなかったからかな。それとも3人目ともなると、そんなことはもうやらないのかな。そういえば、2号のときはどうだったっけ?食べたような気もするし、食べていないような気も・・・。夫も覚えていないと言うので、どうだったのかわからない。2号のときも食べていなかったのに、食べたと思い込んで勝手に期待していただけなのかも。 期待していただけに、食べられないとなると、それが実際よりもおいしいものに思えてくる。普段からぼた餅が好物というわけでもないのに、食べたかったな~とすごく残念。でも冷静に考えれば、体積が大きくなれば、体積に対する表面積の比率は小さくなる。ということは、巨大な三つ目のぼた餅は、周りについているあんこの比率が普通サイズのぼた餅よりも小さいということだ。それなら普通サイズのぼた餅のほうがいいじゃないか・・・そう言い聞かせて、自分をなぐさめている。
by roki204
| 2006-08-08 13:43
| 千葉のあれこれ
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