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アシダカグモ

アシダカグモというのは、千葉県以南に生息する本州では最大のクモ。大人の手ほど、というとちょっと大げさだけれど、5歳になるうちのこども1号が手を広げたくらいの大きさはある。毒でもあるんじゃないかというような姿と大きさなので、見慣れていなかったら、クモが苦手でない人でもギョッとすると思う。でも、毒なんてないし、素手でつかんだりしなければ(そんなことする人は滅多にいないと思うけれど)噛み付くこともない。
私がアシダカグモを初めて見たのは小学生の頃。南房総に家族で海水浴に来て泊まったところで、夜、トイレに行ったとき。私は小さい頃から、「クモは悪い虫を食べてくれるいい虫なんだよ」と言われていたので、クモは嫌いじゃない。それでもかなりびっくりして怖かった。
そして、それから十年ほどたち、就職して引っ越してきた鴨川のアパートでアシダカグモに再会した。ある日、仕事から帰ってきて玄関のドアを開けたら、家の中にいたのだ。外で見かけるくらいならどうってことなくても、家の中となると話は別だ。なんとかしなくてはと思ったのだけれど、あまりの恐ろしさにどうにもできず、会社へ電話した。
「あのー、家の中に大きなクモがいるんですけど・・・」
「ああ、わかった、今すぐ誰か行かせるから待ってな」
5分ほどして来てくれた人は、クモを素手でつかんで外に放り出してくれた。
そのときは感謝するよりも呆然としてしまい、その後しばらくは、また家の中に入ってきたらどうしよう?とびくびくしていたけれど、このクモ、鴨川でも今住んでいるところでも、わりとふつうによく見かけるので、今ではすっかり平気になってしまった。
見慣れてしまったからというだけでなく、このクモがゴ○○リを食べるというのを知ったから、というのもある。ゴ○ブ○は、ここにはっきりと書くのも嫌!というくらい嫌いで、これはもう理屈ぬきで生理的に受け付けられないのだ。それを食べてくれるというのだから、私にとってはありがたい存在だ。
夫は逆にゴ・・・は平気だけれど、クモは苦手。なので、ゴ・・・が出たときは夫が退治し、アシダカグモが家に入ってきたときは私が追い出すことにしている。
ちなみに夫はヘビも苦手。ヘビもアシダカグモも東京の私の実家周辺では見たことがない。でも、ここではヘビも庭にときどきいる。最近、田んぼで農薬の空中散布をやめたので、また増えてきたみたいだ。こんなところで暮らしていてヘビとクモが苦手なんて、ちょっとかわいそうな夫。私はヘビは平気なので、ヘビ担当も私だ。さすがに家の中に入ってきたことはないので、ヘビ担当としての仕事はしていないけれど。
さて、ヘビもクモも平気な私だけれど、ほかに苦手なものがいる。それはガガンボ。こどもたちの手前、変に怖がってはいけないと思い我慢していたつもりだけれど、最近ばれてしまった。こどもたちも怖がるようになっちゃったらまずいな~と思っていたけれど、杞憂だったようだ。夫がいなかったとき、「あ、ママの嫌いなガガンボ!」というこども1号の声がして、私が「どこ?」と見に行くよりも早く、絵本を手に取った1号がバン!とガガンボをたたいた。そして、「後はお父さんに片付けてもらえば?」と私が言い終わるよりも早く、ティッシュを使って拾い上げて、ゴミ箱に捨てていた。アシダカグモよりも頼りになる、たくましい子に成長してくれた1号に感謝!
by roki204 | 2006-07-03 01:18 | 千葉のあれこれ
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