<   2007年 03月 ( 11 )   > この月の画像一覧

保育園にこどもたちを迎えに行くと、こども1号が腕をこちらへ突き出し、手のひらを見せた。バンソウコウが貼ってある。「どうしたの?」と聞いた。

「ぐんてー」

え? 軍手? ああ、「うんてい」のことか。うんていをやりすぎて皮がむけちゃったのね。1号、それは「うんてい」って言うんだよ。「ぐ」じゃなくて、「う」。
こんなふうに1号が何か勘違いしていたり、悪いことをして叱られたりしたとき、2号はここぞとばかりに、自分は前から知っていた、自分はそんな悪いことはしない、と強くアピールする。たいていはそれこそ勘違いで、2号だってわかっていなかったり、よくやってしまう失敗だったりするのだけれど、それはご愛嬌。
このときも2号はその会話をじーっと聞いていたのだが、大いばりで得意気な顔をして言った。

「ママ、『て』だよね、『て』!」

えーっと・・・うん、そうだね、「て」だね。「て」でいいんだけど、まあ、そこのところは1号も間違ってなくて、ママが今言っていたのは、「ぐ」じゃなくて「う」っていうことだったんだけど。「ぐんてい」じゃなくて「うんてい」なの。う、ん、て、い。
ふーんと納得したようにうなずいていた2号。しばらくすると、今度はちょっと自信がなさそうな様子で言った。

「ママ、『て』でいいんだっけ?」

うん、いいんだよ。「て」だよ。

「ぐんてい?」

・・・・・・。

なぜか「て」にこだわりがあったようで、肝心なところは何も聞いていない2号なのだった。
[PR]
by roki204 | 2007-03-30 11:45 | こども2号

Rちゃんとまどかちゃん

私が保育園に通っていたのは、年中のときの1年間。今のこども1号と同じ年のときだ。私の保育園では、お昼寝のとき、着替えた服を風呂敷に包んで引き出しにしまうことになっていた。ある日、私はお気に入りの服を着ていたので、しわくちゃになったら嫌だなと思い、風呂敷を結ばずに、ただ包むだけにしておいた。すると、それを見た同じクラスのまどかちゃんという子が「早く着替えようと思って結ばなかったんでしょう!」と言って、私の頭をぺチンと叩いた。
これを知り合いに話したとき、その人に理不尽だ、まどかちゃんは意地悪だと言われて、初めてそう言われてみればそうだなあと思った。私はそれまでそんなふうに考えたことはなかった。私の中では、まどかちゃんを悪く思う気持ちはなく、「そうじゃないんだけどなあ」と思いながら言えなかったという記憶しかないからだ。
でも、どうしてだろう? まどかちゃんって嫌な子だと思ってしまいそうなものだけど、なんでそう思ってなかったんだろう? その疑問が、最近になって解けたような気がする。

1号のクラスにRちゃんという子がいる。お姉さんがいるせいか、しっかり者でおませさん。ちょっとおせっかいとも感じるほどの世話好き。1号も、よくいろんなことを言われている。
「ちょっと1号ちゃん! 明日はピアノの発表会だよ! わかってんの!?」
「自分のことを言うときは『1号ちゃん』って『ちゃん』をつけないで、『1号』って言うんだよ」
などなど。
ときにはキツイ言い方をすることもあるが、根は優しい子だ。こないだも1号がケガをしたときにはすぐに先生に知らせてバンソウコウを持って来てくれた。
1号によると、こんなこともあったそうだ。外遊びのときに、2号が「春の花」をたくさん持っていて、それを1号と同じ年中のMちゃんがほしがり、2号が一つだけあげた。するとMちゃんはもっとほしいと言って、全部取ってしまった。それを見ていたRちゃん、「2号ちゃんは小さい子なのに、取っちゃダメでしょ!」と怒り、Mちゃんは泣いてしまった。「Mちゃんがごめんなさいしたから1号はすぐ許したけど、Rちゃんは許さなかった」というあたりは1号が自分に都合のいいように脚色している可能性もあり、RちゃんにもMちゃんにも言い分がありそうだけれど、Rちゃんが面倒見がよく、正義感が強いということは間違いない。
そんなRちゃんだから1号は仲良しだし、ときどき外遊びで一緒になるだけでクラスは違う2号もRちゃんのことが好き。1号の言葉を借りれば、「2号は甘えんぼさんになってRちゃんに抱っこしてた」そうだ。

こんな話を聞いたり、私自身Rちゃんとしゃべったりしていると、私のクラスメイトだったまどかちゃんもこんな子だったんじゃないかなあと思えてくる。それだったら、私がまどかちゃんを嫌っていなかったのも当然のことだ。
来週から2号は進級して年少になる。年齢別に活動する時間もあるが、基本的には1号やRちゃんたち年長とも同じクラスで、一緒に活動する。きっとRちゃんは1号も2号もまとめて面倒みてくれるだろう。
[PR]
by roki204 | 2007-03-28 14:42 | こどもたち

開花宣言

気象庁が出すサクラの「開花宣言」、どこかで1輪でも咲いたら、というものかと思ったら、標準木がちゃんと決められていて、その木の花が5輪咲いたら出すのだそうだ。
「宣言」だなんて、なんだか大げさだなあ、咲いてるかどうかなんて自分で見ればわかるじゃん、とも思うのだが、花見に関わる商売をしている人たちにとっては、開花予想や開花宣言を参考に仕事の計画を立てているのだから、重要なことなのだろう。

こども3号は、はいはいらしきことができるようになった。まだ力が弱いので、手足を交互に動かして進むことはできない。特に左足が弱いので、ほかの3本で体を支え、引きずるようにして前に進む。ズルッ、ペタン、ズルッ、ペタン。これが意外と早い。
少し離れたところから、こっちへおいでと私が手を広げて待っていると、ニコニコしながら進んでくる。そして、私の手を掴んで引っ張り、後はその場で「アーアーアー」と言いながら手足をバタバタ。抱っこしてくれという合図だ。
こんなふうに甘えてくるのがとてもかわいくて嬉しい。そして、さらに嬉しいことに、3日前には私の顔を見て「まんま、まんま」と言って、寄ってきたのだ。とうとう「ママ」って言えるようになったか!と喜んだ私は、もう一度言わせようとしてみたのだけれど、その日はうまくいかなかった。ママがわかって言ったんじゃなくて、偶然だったのかなあ・・・と思っていたら、昨日、また私の顔を見て「まんま」と言った。
やっぱりちゃんとわかってるのかも。でも、3回くらいじゃ、まだ偶然っていう可能性もあるかなあ。サクラの開花宣言だって5輪咲いてから出すんだし、「ママ」も5回くらい言わないと「ちゃんと言えた」ってことにはならないかな。
東京の開花宣言は先週出たけれど、3号の「ママって言えたよ宣言」はもう少し先のお楽しみだね。
[PR]
by roki204 | 2007-03-27 11:01 | こども3号

たまには買い物上手

ディズニーランドで、買おうかな~どうしようかな~と迷って、結局買ってしまったものと、買わなかったものがある。

買ってしまったものは、ミッキーの手が棒を持っている形のライト。夕方になって、さあ帰ろうという頃、暗くなってきていたので店頭には光るおもちゃが並び始めていた。薄暗い中で、あっちでもピカピカ、こっちでもピカピカ。そんなものを見せられては、こどもたちはほしくなってしまう。もうメモ帳とサインペンを買ったんだから今日はダメと言っても諦めきれず、悲しくなったら疲れもどっと押し寄せてきたようで、足取りも重たく、どんよりとつまらなそうな顔になってしまった。私はこういうのには弱いのだ。普段、スーパーに買い物に行ったときにはガチャガチャをやりたい、おもちゃがほしいなどと言っても我慢させるけれど、こんな特別な日の最後に悲しい気分にさせて帰るなんて・・・。そんなのは嫌だと思い、ついつい買ってあげてしまった。
ところが、買った直後は、すぐには機嫌が直らず、期待したほど嬉しそうな顔をしなかったので、買わなくてもよかったのかなあと思っていた。でも、その夜、2号はそのライトを持って寝ると言い出した。布団の中に入れたら壊れちゃうから枕元に置いておくように言うと、大事そうに置いた。そして、やっぱりこっちの布団で寝る、やっぱりお父さんと寝る、とあちこち移動するたびにライトを持って行き、そっと置きなおしていた。次の日の夜には、暗くなってから母屋へ行くとき、いつもは怖がって私と一緒に行きたがるのに、「これを点ければ大丈夫!」と1号が言い、勇んでライトを持って2号と2人だけで行くことができた。
私は衝動買いをするとたいてい失敗するので、しないように気をつけているのだけれど、今回は買って正解だったかも。

買わなかったものは、2号が落としてしまったミニーちゃんの耳の形のピン留め。落としたことに気づいてすぐにそのあたりを捜したけれど見つからず、2号はちょっと悲しそうだったので、もう一つ買ってあげたほうがいいかなとも思っていた。でも、あっさり諦めて新しいものを買ってしまったのでは、物を大切にする気持ちが育たず、教育上よろしくない。それに遺失物センターに行けば、きっとこどもたちにシールをくれたり、納得いくような説明をしてくれるんじゃないだろうか。そこで、見つかるかもしれないという期待はほとんどしていなかったけれど、遺失物センターへ行ってみた。思ったとおり、 親切丁寧な対応で、その時点では届いていないこと、今後もし届けば郵送してくれることを説明してくれた。
新しいものを買わなかったのは、2号があんまりピン留めに対する執着心を見せなかったからというのもあった。あんまり惜しいと思ってないようだと私は思っていた。でも、それが勘違いだったことが後でわかった。翌々日、残った片方だけをつけて保育園に行き、それも見当たらなくなり、先生が捜しておくと言うのでそのまま帰ってきたのだが、みんなで「また失くしちゃったの?」と言ったら、「違う!失くしてない!先生が捜してくれるの!」ととても怒っていたのだ。たぶんディズニーランドでも、遺失物センターで捜しておくと言われて、そのうち見つかって手元に戻ってくるに違いないと信じていたから、もう一つ買ってと騒いだりしなかったんじゃないかと思う。
そして、そんな2号の願いが届いた。なんと、ディズニーランドから見つかったと送られてきたのだ。まさか見つかるとは思っていなかったので、本当に驚いた。2号の手元に戻るまでに、どんなルートを通って、どれだけの人の手を経てきたのかはわからないけれど、これもディズニーマジックというものか。保育園でなくなったほうも、ちゃんと先生が見つけてくれたので、ミニーちゃんの耳はまた二つ揃った。見つけてくれた人たち、ありがとうございました。
私は散々迷った挙句に、やっと買う決心がついたときには品切れで買えず、やっぱりあのとき買っておけばよかったと後悔することも多いのだけれど、今回は安易に買わないで本当によかった。
[PR]
by roki204 | 2007-03-26 12:58 | こども2号

お礼参り

こども3号が生まれる前にディズニーランドへ行ったとき、ミッキーはおなか越しに3号にキスをしてくれた。ミッキーの安産祈願の効果もあったのだろう、3号は元気に生まれてきてくれた。ならばお礼参りに行かなくては、というわけでもないのだけれど、ディズニーランドへ行って来た。

2号の体調はイマイチ、天気はいいけれど風があって寒い、風が強ければパレードが中止になるかも・・・それでも行ってしまったのは、2号がずっと観たがっていたプリンセスのイベントがもうすぐ終わってしまうからだ。
到着して、まずはいつもどおりミッキーとの記念写真。1時間ほどの待ち時間に1号はスティッチ、2号はミニーちゃんの耳の形のピンどめを買い、それをつけて、いざ撮影。夫が2号を、私が3号を抱っこしていたら、狙いどおりにミッキーは1号をハグした後、手を取って連れて行ってくれた。撮影が終わった頃から、1号はじわーっと喜びだした。知らない人が見てもあんまり喜んでいるようには見えないだろうけれど、私たちは、これこれ、この喜び方が1号なんだよねと笑ってしまった。
次は、1号が「おんまに乗りたい」と言うのでメリーゴーランド、その次はイッツ・ア・スモール・ワールド。
そして今回の最大の目的であるプリンセスのパレード!・・・と思ったら、なんと強風のため中止。そこで昼食のためにレストランへ入った。レストランで順番を待っている間、向かいの店に入ってみると、そこはメモ帳やペンの店。まさにこどもたちがほしがっていたものだ。それで2人はすっかり舞い上がって、パレードが中止になってしまったことも忘れてしまったようだった。
昼食と買い物の後は遺失物センターへ。2号がつけていたミニーのピンどめが、髪が少ないのでしっかりとまらず、いつのまにか落ちてしまっていたのだ。残念ながらみつからなかったけれど、「引き続きお姉さんが捜してくれる」ということでこどもたちは納得していた。
さて、これからどうしよう?とさまよえるオランダ人になっていた私たち。2号は「ディズニーランド楽しいね」と言ってくれていたけれど、パレードを見られないのでは楽しみも半減・・・と思っていたら、嬉しいことに私たちがしばらく屋内にいた間に、風は弱まり、寒さもやわらいでいて、午後のパレードはやることになっていたのだ。まずは通常のパレード。その後、午前は中止になってしまったプリンセスのパレードも観ることができた。1号も2号も、座っていられずに立ち上がって「ミッキーだ!」、「プルートだよ!ママ、観て!」、「ミニーちゃんだ!オーロラ姫もいる!」と興奮状態。一時はどうなることかと思ったけれど、パレードの後にはダンボにも乗ったし、今回の目的はすべて達成。

さて、今回がディズニーランドデビューだった3号はどうだったのかというと、よく眠っていた。イッツ・ア・スモール・ワールドもパレードも眠っていたし、あんまりぐっすり眠っているので何回も息をしているかどうか確認してしまったほど。それに、「おんま」にもダンボにも乗っていない。そんな3号が一番喜んでいた乗り物がコレ。
f0063923_11201198.jpg

ずーっとベビーカーや抱っこではかわいそうだからと夫がテーブルに乗せたのだ。そうしたら3号は大喜び。モゾモゾ、ズリズリとポップコーンの入れ物ににじり寄って行って遊んでいた。

夕方になって帰る頃には、みんなクタクタ。特に、ずーっと頑張って歩いていた1号は相当疲れていた。そこで、栄養ドリンクよりも疲労回復の効果が高い切り札を出した。「明日は保育園、お休みにしようか」。そして車の中で眠った後は、思ったとおり、休みにする必要ないじゃん!ってくらい元気になった。
駐車場で車に乗り込んですぐ、2号は「楽しかったね。ディズニーランド、また行きたいね。明日また行こうね」と言っていた。こどもたちの喜ぶ笑顔が見られて、この言葉を聞けるのが嬉しくて、何度でも連れて行ってやりたくなるのだ。(一部の方が誤解しているように、夫と私が行きたいからこどもたちをダシにして行っているわけではございません!)
明日は無理だけど、今度はもっと暖かくなってから行こうね。
[PR]
by roki204 | 2007-03-22 11:20 | 家族

ジャンケン

こども1号と2号でおもちゃの取り合いになった。

「ジャンケンしよう」

と2号。おお、ジャンケンで公平に決めようというのか。殊勝な心がけだ。・・・と思いきや、

「パー出してね」

おいおい。
で、結果は、1号がグーを出し、チョキを出した2号の負け。そりゃそうだよね。1号だって素直に負けるわけにはいかないもんね。


また、別の日には

「ママ、ジャンケンしよう。2号はチョキ出すから、ママはパーを出してね」

と2号。
はいはい、わかったよ、とパーを出したのだけれど、結果はグーを出した2号の負け。
これ、絶対、裏の裏を読んで・・・なんていうんじゃなくて、ただ間違えただけだよなあ。

そんなわけで、なぜかいつも負けてばっかりの2号なのだった。
[PR]
by roki204 | 2007-03-20 13:49 | こども2号

押さないね

朝食を食べながら、突然、こども2号が言った。

「お父さんを押しちゃいけないんだよね」

ん?なんのこと?と思いつつ、「そうだねえ、いけないよねえ」と答えた。
そのとき、子ども向けの歌のCDをかけていた。流れていたのは、子どもっぽくて無邪気な父親のことを息子が歌っている曲。その歌詞は

♪幼いね パパ~ でも だ~い好きさ
[PR]
by roki204 | 2007-03-16 09:43 | こども2号

発表会 その3 こども3号

途中2時間弱の昼休みをはさみ、朝から夕方まで続く発表会。いつもおとなしくて機嫌のいい3号なので、ぐずることもなく乗り切ることができた。おもちゃをかじったり、おっぱいを飲んだり、眠ったり、お菓子を食べたり・・・。あやしていたら声を上げて笑い出したのにはちょっと困ってしまったけれど、泣き声よりはいいかと思い、笑わせておいた。それでもやっぱり疲れていたのだろう。全部終わってからトイレでオムツを替えようと台に寝かせたら、ほっとしたようににっこりして、嬉しそうに手足をバタバタ動かしていた。
3号も夏には保育園に通い始める予定だけれど、来年の発表会はまだ出ない。出演するのは1歳児からなので、デビューは2年後だ。来年はまた今年と同じく、1号と2号を私たちと一緒に観ていることになる。来年は今年ほどおとなしくしていてはくれないかも。

それにしても、発表会や運動会のたびに思うことは、こういう催し物では男の子は女の子に比べるとおもしろくないよなあ、ということ。先生たちとしては、たぶん女の子は女の子らしくかわいらしいイメージで、男の子は男の子らしくかっこいいイメージで、という考えでやっているのだろう。女の子はひらひら、キラキラした衣装で、裾をふわっと広げながらくるっと回ったりして華やかだ。それに対して男の子は、かっこいい路線でいくには幼すぎて、なんとも中途半端で、地味な印象。まだ男の子も女の子もなくかわいらしい年頃なのだから無理もない。着物の踊りにしても、女の子ならきれいだなあと感心するのだが、男の子たちはミニ北島サブちゃんって感じ。イマイチだなあという男の子のダンスや衣装を見るたびに、夫と私は「3号もこれ?」とため息・・・。
なーんて言いつつも、私のことだから実際に3号がやるときには「3号はかわいいから何を着てもよく似合う!かっこいい!最高!!」とか言ってそうな気もするんだけどね。
[PR]
by roki204 | 2007-03-15 10:19 | こども3号

発表会 その2 こども2号

こども2号はいつも踊っている。誰かが見ているから踊ってみせるというのではなく、誰も見ていなくても、鼻歌を歌いながらダンスをしていたり、トイレに行くのにヘンなステップで踊りながら歩いていったり。1号もよくCDをかけて「2号ちゃん、一緒に踊ろう!」とやっているけれど、それは遊びとしてやっているもの。2号は遊びとしてやるだけでなく、なんだか自然に体が動いちゃうみたいだし、そんなふうに動かすことが好きなのだ。だから、発表会のダンスの練習も張り切ってやっていた。
心配なのは、ちゃんと覚えているのかどうかということだった。しっかり者の1号と比べると、オトボケちゃんの2号は記憶力がイマイチ。つじつまの合わないことを言ったり、勘違いしていたりもしょっちゅうだ。本人はまったく気にしていなくて「間違えちゃった」と笑っているので、発表会のダンスも楽しくやっているだけで、ちゃんと覚えなきゃなんて気持ちはないんじゃないかと思っていた。

ところが、本番を見てびっくり。しっかり覚えていて、一つも間違えずに踊れているのだ。それに手も足も大きくきびきびと動かして、とても上手にかわいらしくできている。おまけに、声を張り上げて歌っていて、その声が会場いっぱいによく響いていた。これには1号も笑って「2号ちゃんの声、響いてるね」と何度も言っていた。楽しくできれば間違えたっていいやなんて思っていたけれど、期待した以上に上手にできていたことは嬉しい驚きだった。

もう一つ、驚いたことがあった。それは役のこと。以前、「桃太郎とカブ」で書いたように、2号の劇には桃太郎とカブが出てくると言っていたので、またいつものオトボケ2号の勘違いかと思っていたら、そうではなかったということがその後しばらくしてわかった。その劇は、「一人ではできなくてもみんなでやればできる」というテーマで、「大きなカブ」と「桃太郎」と「ブレーメンの音楽隊」の3つの物語を歌い踊るミュージカル仕立てのものだったのだ。
始めは桃太郎役をやるはずが配役が変わり、2号はブレーメンの猫をやると言っていた。ところが本番の前日、2号たちの練習を見た1号が「2号はロバのお面を着けていたよ」と言うのだ。びっくりして2号に聞いてみたが、「違う!猫さん!!」と言い張る。いったいどっちなんだろうと思っていたら、本番で2号が着けていたお面は、なんと、ロバ。
ここから先がさらにびっくりというか、不思議なことなのだけれど、劇をやっているのを見ていると、2号は自分の役が猫だと思っているわけではなく、ロバだとちゃんとわかっているのだ。ロバの出番では「ヒーム、ヒーム、ヒーム!」と言いながら飛び跳ね(ほんとは「ヒーン」だと思うけど、2号は「ヒーム」と言っていた)、猫の出番では黙っていた。それなのに、終わってからロバだったねと言ったら、また「違う!猫さん!」と泣きそうな顔で言い張るのだ。たぶん、ロバじゃなくて猫さん役をやりたかったという気持ちがそう言わせているのだろう。1号が2号の年のときには淡々と「孫娘をやりたかったけど、1号は犬」と言っていたような気がするのだが、性格の違いなのかな。
夫と私は2号の気持ちを尊重し、猫さんだと言っていた。でも1号は遠慮なく「猫さんじゃなくてロバでしょ」。そのたびに猫さんだと言い張っていた2号も、夜、夫が撮ったビデオをみんなで観ていたときにはポツリと一言、「じゃあ、ロバでもいいよ」。
その言い方にも笑ってしまったが、その後はまた「猫さん!!」と言い続けているので、笑いをこらえながら「そうだよね、猫さんだよね」と言ってみたり、「ロバもすっごくかわいくていいじゃない」と言ってみたり。
去年の発表会のビデオをこどもたちはこの1年、何度も何度も繰り返し観ていた。今年のビデオも繰り返し観るだろう。2号はいつまで自分は猫だと言い続けるのだろうか。

1号と2号の発表会は朝から夕方暗くなるまで続いた。それに付き合わされた3号の話は次回。
[PR]
by roki204 | 2007-03-14 10:28 | こども2号

発表会 その1 こども1号

少し前にテレビで、最近の幼稚園の劇は主役が複数いる、ということをやっていた。例えば「かぐや姫」なら、かぐや姫役の子3人、おじいさん役・おばあさん役もそれぞれ3人ずつが舞台に並び、声をそろえて台詞を言うという具合に。近頃の親はうるさくて、みんなが「うちの子を主役に!」と要求するので、先生は苦肉の策でそれぞれの役を複数の子にやらせるというやり方にしている・・・というストーリーが、その番組では作られていた。
でも、中にはイチャモンをつける非常識な親もいるのかもしれないけれど、そういう理由ばかりでもないんじゃないかと思う。その年頃の子どもたちができる劇といえばシンプルなストーリーのものなので、登場人物も少ない。一人一役では、台詞のある役をやるのはクラスで数人だけで、大多数の子はその他大勢役になってしまう。それでは子どもたちにとってもおもしろくないだろう。それに、同じ年の子どもでも、物覚えのいい子もいれば、苦手な子もいる。まったく緊張しない子もいれば、緊張するので人前で何かをやるのが苦手な子もいるだろう。苦手な子にとって、一人で一つの役をやるのはプレッシャーになるだろうけれど、友達と一緒にというのならより難しい役をやることもできるだろうし、できたときには達成感があり、自信につながる。そもそもの発表会の目的は、達成感を味わうことやみんなで協力して一つのことをやり遂げること、そういう子どもたちの姿を見ることなのだから、主役が複数いたっていいじゃないか、と思う。

さて、先日行われたこどもたちの発表会、こども1号たちの劇は「青い鳥」で、1号は仲良しのなっちゃんと一緒に「隣のベルおばあさん兼魔女」。1号は記憶力がいいので、自分の役はもちろん、ほかの役の台詞やしぐさまで覚えてしまい、うちでやって見せてくれていた。そんなふうに完璧にできるくせに、人前に出ると緊張してしまう。去年は緊張のせいで劇もダンスもずーっと口がつぼまったままやっていたのだけれど、今年は「みんなが見てると恥ずかしいけど、変な顔はしないよ」という本人の宣言どおり、ときどき微妙につぼまっていただけで、概ね普通の表情だった。そして、とても上手にできていた。
普段の家での1号はとても活発で、悪ノリしているときはがさつと言っていいほど。ところが緊張しているときはそういう部分が影を潜めてしまう。舞台の上の1号は、物腰が柔らかく、おしとやかな雰囲気だった。クラスメイトのお母さんたちには「1号ちゃんっておとなしくて、いつも静かににこにこしているよね」とよく言われるのだけれど、1号のこういう面を見て言っているのだろうなと納得。
発表会を見ていて、もう一つ気がついたことがある。それは「身軽」と「軽やか」は違うということ。1号はジャングルジムや鉄棒をやらせれば、とても身軽でひょいひょいとよじ登ったり、くるっと回ったりできる。でもスキップをやらせると、「スキップ」というよりも「大地を踏みしめる力強いステップ」といった感じになる。そんな1号なので、リトミックはいつも楽しんでやっているのに、舞台上では緊張していたせいもあったのか、軽やかさもリズム感もいまいち・・・。そのかわりと言ってはなんだけど、着物の踊りはおしとやかに上手にできていた。

始まる前にはクラスメイトのお母さんに「泣かないでね~。1号ちゃんのママは泣いちゃいそうだよね~」とからかわれていた。涙をこぼしはしなかったけれど、1号のけなげに頑張る姿を見ていて感動で目頭が熱くなってしまった。来年は最後だし、きっと泣いちゃうだろうなあ。
一方、2号はというと、おおいに笑わせてくれたのだけれど、その話は次回。
[PR]
by roki204 | 2007-03-13 10:07 | こども1号