カテゴリ:ひとりごと( 57 )

チャタテムシ

うちの庭にはネムノキが植えてある。こども2号の1歳の誕生日プレゼントとして、私の両親から贈られたものだ。誕生日の頃に花が咲くものがいいということでネムノキを選んだ。(1号の木はハナカイドウ。3号の木は・・・何にしようかと言っている間にタイミングを逃して植えていない。ごめんね、3号。)

そのネムノキをふと見たら、枝の一部が黒ずんでいた。病気にでもなったのだろうか、なんとなく毛羽立っているようにも見えるのでカビかもしれない、と思いながら近寄ってみると、なんと、小さな虫の群れだった。
3ミリくらいの大きさのなんだかよくわからない虫。普通の虫っぽい形はしているけれど、なんとなく幼虫なのかなという気はする。毛羽立って見えたのはやけに長い触角のせいで、近くで見たときには足が8本あるようにも見え、クモかと思ったくらいだ。
後で図鑑で調べたところ、チャタテムシの仲間の幼虫らしい。大きさからしてスジチャタテだろうか。地衣類などを食べ、幼虫のときには木の幹に集団でいて、成虫になると解散するそう。
虫がいっぱいいて気持ち悪いよと教えてあげたら、見に来た1号が面白がって砂をかけた。すると、いっせいに逃げ出した。それが面白いことに、あちこちに散らばるのではなく、みんなで同じ方向に列を組んで走っていくのだ。枝を伝わり、ザワザワーッと進んで行き、二股のところでは二つに分かれかけたけれど、一方が戻ってまた一つの列になり、今度は先頭集団が行き過ぎたと思ったのか引き返してきて、そこで意見がまとまったのか移動をやめて、また元のような楕円形の群れになって落ち着いた。
まるで一つの生き物みたいに見える動き。きっと、こうやって集団で行動することで敵から身を守っているのだろう。すごい仕組みだ。
・・・・・・と、感心したのもつかの間、1匹の黒いアリがやってきて、迷うことなくチャタテムシの集団の中に突っ込んで行き、難なく1匹捕まえて連れ去ってしまった。あっという間の出来事。集団でいることの効果って、ちゃんとあるのか?

そんな具合にじっくり観察していたら、ネムノキの花が咲き始めていることに気がついた。もう少しで2号の誕生日だね。
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by roki204 | 2010-06-23 20:33 | ひとりごと

チクチク

小学校では、防災頭巾カバーに防災頭巾を入れて、座布団として使う。カバーと頭巾とセットになったものも売っているが、うちでは保育園のときに頭巾だけ買ってしまっていたので、こども1号が小学校に入学するときにカバーは私が作った。今年、2号が入学するにあたり、また作らなければならなくなったので、ついでに1号のものも新しく作ってあげることにした。
2人それぞれに好きな布を選ばせ、さあ、作ろうとミシンで縫い始めたとたん、ミシンが壊れてしまった。そこで、仕方なく手で縫うことに。

チクチクチクチクチクチク・・・。

いったい何m縫ったんだろう?いったい何mの糸を使っただろう?
結局、できあがったのは、午前3時近くになってからだった。
学校や保育園で使う袋類や、ご飯やお弁当などの食事など、そういうものって「手作りするのが愛情」みたいによく言われるけど、何時間もかけて作って、その間こどもたちをほったらかしにしておくよりも、出来合いのものを買ってきて、浮いた時間で一緒に遊んだ方が、こどもたちはよっぽど喜ぶんじゃない?なんて思いながらやっていたのだが、そんなものはチクチクが苦手な私の単なる言い訳かな?
翌朝、できあがった防災頭巾カバーを見て、こどもたちは喜んでくれた。
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by roki204 | 2010-04-05 20:40 | ひとりごと

LaVie

新しいパソコン買っちゃった。今まではデスクトップだったけれど、今度はノート。
8年以上使っていた前のものに比べると、とっても快適♪
でもMSoffice2007は、評判どおり使いづらい。なんとかならないものかしら。
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by roki204 | 2010-02-07 23:42 | ひとりごと

良いお年を

今年も無事に餅つきが終わった。もちつき機でついたお餅をのす作業、1回分で2枚になるのをおばあちゃんと1枚ずつやり、10枚やったので、合計20枚。そのほかにお供え用も21組分。いったい何升分のお餅を作ったんだか。「あちちっ!」と慣れない手つきでやっている私をおばあちゃんは辛抱強く見守ってくれていたが、去年からやっているので、今年は少しはコツを覚えてきたような気がする。そのせいかどうかはわからないが、今年は去年よりも早く、お昼過ぎには終わった。
その後は庭のオリーブとネムノキとエゴノキとハナカイドウの枝打ち。適当にやっているだけでも、けっこうすっきりといい形になるものだ。
大掃除も少しずつやっていたし、障子の張替えも終わったし、テーブルの向きを変えたのでLDが広々としているし、新鮮な気分。
これで新しい年を迎える準備はできた。

この時期の挨拶の言葉というと、「良いお年を」。今年初めてこの挨拶をしたのは、25日だった。私は年末というよりクリスマス気分だったが、9ヶ月ぶりくらいにビッグイシューを買いに行き、バックナンバーを出してもらいながら販売員さんといろいろおしゃべりした後、「良いお年を」と言われたのだ。そうか、もうそういう時期だよなと思いながら、私も「良いお年を」と言った。
28日の仕事納めの日も、みんな「良いお年を!」と言いながら帰って言ったのだが、残りが数人になった頃、一人の人が「『良いお年を』って挨拶するのって、なんか照れくさいんだよね」と言い出した。その人が言うには、おはようやこんにちはのようにしょっちゅう使う挨拶ではないので、なんとなく言いにくいのだそうだ。言われてみれば、大人になってから使うようになった言葉だし、気持ちはわかるのだけれど、本当に言いにくそうに、参ったなあという様子をしているその人がおかしくて。その後、帰る人たちは、みんなニヤッとしながら「良いお年を」。
そんなわけで、笑ってしまいそうになるのだけれど、ブログだからわからないよね。

今年もお世話になりました。
皆様、良いお年をお迎えください。
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by roki204 | 2009-12-30 17:52 | ひとりごと

オリーブ

うちの庭にオリーブの木が1本ある。植えたのは、たぶん引っ越してきてからまだ間もない頃、7年くらい前のことだったと思う。一つの品種では実がならないので、2品種以上を一緒に植えたほうがいいのは知っていたけれど、まずは1本と思って植えた。
特に何も世話をせず、虫がついたときに取るくらい(たぶんスズメガの幼虫。いかにも「いもむし」という風貌の大きなもので、しかもたくさんいるので、かなりおぞましい・・・)。そんないい加減なやり方だったのに、順調にすくすくと育ち、私の予想をはるかに超えて大きくなった。
そうなると、もう1本別の品種を、というのも難しくなってしまう。実を採りたいのになあ、でも植える場所がないからあきらめなくちゃならないかなあ、と考えていたら、こんなものを見つけた。
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小さな実が一つだけ。1本では実は絶対にならないのかと思っていたけれど、なりにくいということだったみたい。たった一つだけれど、なんだか嬉しい。
ほかにもないかな~と探していて、もう一つあった!と思いきや・・・
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とてもきれいな色のクモ。
調べてみたら、サツマノミダマシというクモだった。名前の由来は「サツマの実騙し」だそう。サツマの実はハゼの実のこと。確かにハゼの実によく似ている。でも私は「オリーブノミダマシ」って呼ぶことにしよう。
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by roki204 | 2009-07-14 23:58 | ひとりごと

とっくりの正体

林の中を歩き回っていたとき、大きなスズメバチに遭遇した。そーっとその場を離れたので攻撃されることもなかったけれど、こういうこともあるんだからスズメバチのことをもっとちゃんと知っておかないと・・・と思い、ネットで調べた。
へー、なるほどねーなんて思いながら読んでいたとき、ある写真に目が釘付けになった。コガタスズメバチの初期の巣の写真だったのだけれど、うちの車庫の天井にあるものとそっくりだったのだ。
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まるでとっくりみたいな見事な形。去年も車庫の中に作ってあって、私はトックリバチの巣と思い込んでいた。今年のものは去年のよりも色が白く、とっくりの首も長く、とっくりというより一輪挿しと言ったほうがいいかもしれない。去年も今年も、もっと古い巣も、この状態のまま大きくなることもなく、ハチもやがて来なくなった。そのせいもあって、幼虫を育てることはしないトックリバチだろうと思ってしまったのだ。それが、あろうことか、スズメバチだったとは。
実は、ちょっと前に行った炭焼き小屋にも同じものがあった。そこを管理する団体の人が「あれはスズメバチの巣じゃないか」と言っていたとき、私は「うちにも同じものがあるけれど、あのまま大きくならないし、ハチも来なくなったし、大丈夫じゃないかな」と言ってしまったのだ。これはまずい。もう働き蜂が羽化する頃だ。巣が大きくなっていたら大変なことになる。そう思って慌てて見に行ったら、幸い、そこの巣も放棄したらしく、ハチは見当たらなかった。だいたい、ハチって煙を嫌がるものだし、防虫にも使う木酢液だって置いてあったのに、そんなとこに巣を作ろうとするのがおかしいと思うけど。

うちの車庫の巣を取ってみたら、薄くて和紙のような感じだった。そして、中には普通の蜂の巣がちゃんとあり、幼虫の死骸のようなものもあった。
これだけのものを女王蜂が一匹で作るのだから、そう簡単なことでもないだろうに、この段階で巣を放棄してしまうことは、わりとよくあることらしい。現に、うちの車庫では2年連続だし、もっと古いものも残っている。最初からもっと慎重に場所を選べばいいのに。それとも、1匹の女王蜂が同時進行で数箇所に巣を作って、最終的に一番いい場所で本格的に群を作るのかな?

今日、庭のネムノキのまわりをスズメバチが飛んでいた。うちに巣を作った女王蜂が別のところに作った巣で産んだ働き蜂だったかもしれない。
ときどき飛んでくるくらいはしょうがないけど、もうそろそろうちは住み心地が悪いってことを覚えてほしいもんだ。
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by roki204 | 2009-07-12 00:06 | ひとりごと

ダンゴムシはきのこを食べる?

ひょんなことから、ダンゴムシはきのこを食べるかという話になった。先輩に聞くと食べるという話を聞いたことがあると言うし、ちょうどもらったしいたけときくらげがあったので、うちでこども2号が飼っているダンゴムシで実験することにした。
うちに帰って、早速・・・と思いきやダンゴムシがいない。あれ?そういえば、ここ数日見てなかったような気がするなと2号に聞いてみると、
「夏だから逃がしちゃった」
夏だから・・・?まあ、それはいいとして、ママはダンゴムシがきのこを食べるかどうか実験したいから、また捕まえに行こうよと言うと、こどもたちは大喜び。あっという間に10匹ほどのダンゴムシを捕まえた。

飼育ケースに土を敷いて、捕まえてきたダンゴムシを入れ、しいたけときくらげも一つずつ入れた。ほかに食べ物がないからきのこを食べたってことにならないように、枯れ葉と石も(絵本で読んだのだけれど、ダンゴムシは石も食べるのだそうだ。そうしないと体がうまく育たないんだって)。あとは、3号がどうしても入れたいというのでひからびたソラマメ(来年の種にするためのもの)も。翌日には新聞紙も入れてみた(これも絵本で知ったこと。新聞紙も食べるんだって)。
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で、結果としては、ダンゴムシたちはきのこの上を歩き回りはするものの、それほど喜んで食べている様子はなく、すこししいたけをかじった程度。きくらげの上にたくさん糞をしていたのは気になるけれど、きのこ害虫として敵視する必要はないみたい。
そんなことより驚いたのは、ひからびたソラマメを好んで食べていたことだ。ぽこっと大きな穴が開くほどの食べっぷり。枯れ葉をよく食べるということだし、乾いたもののほうが好きなのだろうか。
そして、もっと驚いたのは、赤ちゃんがいっぱい生まれたこと!
捕まえたときに腹側が白っぽいものがいて、卵を抱えているんだなとは思っていたけれど、飼育ケースに入れた翌朝、姿は親とそっくりだけれど白くて小さい赤ちゃんたちがたくさん生まれていて、チョロチョロしている様子はほんとにかわいかった。

かくして、ダンゴムシがきのこを食べるか否かの実験は無事終了したのだけれど、見ているうちに愛着がわいてきてしまったし、こどもたちと「見えない!」、「どいて!」、「順番!」などと騒ぎながら観察するのも楽しいので、夏だからといって逃がしたりせずに、もう少し観察を続けようかな。
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by roki204 | 2009-06-19 00:44 | ひとりごと

いろんな林

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これは、ヘビのこんにちは草。
正式名称はマムシグサだけれど、ぺこっと頭を下げているようで、友達が言っていた「ヘビのこんにちは草」のほうが似合っている。
仕事でスギ・ヒノキの山に行ったときにたくさんあった。道沿いにあったので、林内の明るいところに生えるものなのだろう。
この草はめずらしいものではないし、スギ・ヒノキの山もどこにでもある。でも、私が普段行くのは海岸の松林ばかりなので、久しぶりに見たヘビのこんにちは草がかわいくて、仕事中だったのについつい記念撮影してしまった。
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こちらは、ほんとにめずらしいもの。ケヤキの一斉林だ。
公園や街路樹で見かけるケヤキは、よく図鑑などにも書かれているとおり、ほうきを逆さにしたように枝が広がっている樹形がとてもきれい。でも、この一斉林は材を採るためのものだから、なるべく枝が出ないように仕立ててある。見慣れた樹形とまるで違う姿なので、まるでケヤキじゃないみたい。
20年生くらいという年齢のわりにはよく成長している。80年生か100年生くらいになったらいい材になるだろうなあ、なんて気長なところが林業のおもしろいところ。まあ、難しいところでもあるけどね。
仕事で行ったわけではなく、遊びのようなもので、間伐した木を伐って、枝は整然と積み上げて、材の部分は炭焼き用に伐りそろえた。私はノコギリを持っていないので、みんなが伐ったものをせっせと運んだだけだけど。ドイツで散歩した林を思い出させる、明るくすっきりとした林で体を動かすのは気分の良いものだった。

どちらも森林浴でリフレッシュできて、やっぱり松林ばかりじゃなくて、たまには違う林に行くのもいいよなあと実感。
でも、4月に転勤し、海岸林とは縁のない仕事をするようになったら、松林が恋しくなるんだろうな。
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by roki204 | 2009-03-27 01:32 | ひとりごと

ビッグイシュー

ずっと前から買いたいと思っていた雑誌ビッグイシュー日本版を、やっと買うことができた。
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「ホームレスの仕事をつくり自立を応援する」というこの雑誌、ホームレスの人々に収入を得る機会を提供する事業として、1991年に英国ロンドンで始まったもの。販売者は一冊140円で仕入れ、300円で販売し、160円を収入とする。
表紙を飾るのはたいていおなじみのハリウッドスターで、スペシャル・インタビューもある。特集記事も多岐にわたり、興味のあるなしはあるだろうが、なかなかおもしろそう。
残念ながら千葉県内では船橋駅が唯一の販売場所。船橋に行くどころか、電車にも滅多に乗らない私は、是非買いたいと思いながら、なかなか機会がないままだった。それが先週末、船橋に行く用事ができたのだ。これはチャンス。
販売場所は南口の西武前。駅に着いたときに販売員さんを探したが、そのときはいなかった。
帰りにはあまり時間がなかったのだけれど、もう一度探してみようと改札を入らず西武のほうへ歩いていったとき、すれ違った人の左胸の名札に「ISSUE」の文字があるのが目に入った。もしや!と思って振り向くと、その人も私の視線を感じたのだろう、振り向いて目が合った。思ったとおり、その人は販売員さんで、休憩しようとしていたところだったようだけれど、私が買いたいと言うと販売場所まで戻ってくれた。
最新号がほしいんですけどありますかと聞くと、
「ありますよ。バックナンバーもずっとあります」
え?ずっと?
私は思い違いをしていたのだ。雑誌というものの常として、最新号はあってもバックナンバーなんてなかなか手に入らないものだろうと思っていたのだ。
実は、上の写真の真ん中のものは、表紙&スペシャルインタビューがベニチオ・デル・トロだったので、どうしてもほしくて、少し前にjukaliさんに送ってもらったもの(あ、お金まだだったね。次に会ったときにね)。今出ている最新号はその次のものなので、次号予告で表紙&スペシャルインタビューがこれまた私の好きなメリル・ストリープだと知り、ほしかったのだ。そしてデル・トロ号の特集は森林に関することで、その中で106号でも森林特集だったとあり、もしも106号もあればほしいけど、まあ、ないだろうな、くらいに考えていた。
ずっとあると販売員さんに言われ、私はかなり迷った。バックナンバーの中でほかにもおもしろそうなのがあればほしいが、一つ一つ見て選んでいる時間はない。なるべくたくさん買ったほうがいいだろうとは思うけれど、だからといって、本当にほしいと思っていないものまで手当たり次第に買ったのでは、この販売員さんと私の関係が対等ではなくなってしまうのではないか。「買ってあげてる」みたいな対等じゃない関係。それは嫌だ。
短い時間で頭をフル回転させて悩んだ末、結局、はじめから買おうと思っていた最新号と106号の2冊だけを買った(写真の両端の2冊)。そして急いでホームへ上がると、電車の時間まではまだ少し余裕があり、大いに後悔することとなった。2、3冊選ぶくらいの時間はあったかも。そもそも、本当に読みたいものなんて言ってないで、手当たり次第に買ったってよかったのかな。どれもけっこうおもしろそうだし、もし近くで売ってたら毎号買っていそうなものだし。でも、やっぱり2冊でよかったんじゃないかという気もしてくる。
それに、300円×2冊で600円にはなったんだよなと思っていた。が、それは間違い。1冊当たり300円の売り上げがあっても、次の仕入れのためには140円必要なのだから、使えるのは160円×2冊で320円だ。
せめて少しでも宣伝になればと、帰りの電車の中では表紙が周りの人たちに見えるようにしながら読んでみた。誰か気がついてくれたかな。
次に船橋に行けるのはいつになるかわからない。でも、「また来ます」と約束したし、次に行くときには読みたいバックナンバーを全部メモして、時間に余裕を持って買いに行くことにしよう。
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by roki204 | 2009-01-28 00:35 | ひとりごと

イソヒヨドリ

火災の跡というのは、見ていて気分のいいものではない。
最近、私の仕事に関係する森林で火災が数件あり、現場に行った。消火活動をするわけではないので、完全に火が消えてから行くのだが、まだ焦げたような匂いがする。辺りは真っ黒で、小さな木はすっかり燃えてしまっていて、大きな木も下のほうは燃えて黒くなっている。今はかろうじて生きていても、やがて枯れてしまうだろうと思われるものも多い。木も草も小さな生き物たちも、火は情け容赦なく燃やし尽くしているし、逃げられるものは逃げただろう。生き物の気配が感じられない静かな風景。
でも、生き物の気配がないというのは先入観にとらわれていただけだったようだ。歩きまわって見ているうちに、ピーピーという鳥の鳴き声に気がついたのだ。
こんなところに鳥?
顔を上げると、きれいな鳥が目に入った。頭と背中が青く、お腹は赤い。前日に火事があったばかりのところに鳥が来るなんて。たまたま通りかかっただけだろうかとはじめは思ったけれど、そうではないらしい。あちこち飛び回りながら、ときどき何かをついばんでいる。それも1羽だけではなくて、数羽の鳥が来ているのだ。
帰ってから図鑑で調べてみたら、イソヒヨドリだった。
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海岸に多く、昆虫やフナムシを食べている鳥だそうだ。
何をしに来ていたのか。火災の後にいつも来ていたのに気がつかなかっただけなのか。たまたまそのときだけ来ていたのか。火災直後を好んで来るような鳥や動物がほかにもいるのか。わからないことだらけだけれど、一緒に調査に来ていた人たちと「虫の蒸し焼きを食べてるのかな」、「それが食べたくてあいつらが火をつけたんじゃないか?」などと冗談を言い合ったりして、火災跡に来て沈んでしまっていた気持ちをイソヒヨドリが明るくしてくれたことは間違いない。
きれいな姿でかわいい顔して、ちゃっかりしていて逞しい。そんな印象のイソヒヨドリ。私のお気に入りの鳥に加えておこう。
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by roki204 | 2009-01-19 00:18 | ひとりごと