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ピアノの発表会

今年もピアノの発表会があった。
2か月ほど前に発表会の申し込みの用紙が配られたとき、こども1号と2号に「出る?」と聞くと、2号はにこにこ笑顔で「うん、出る!」、1号は渋い顔で「えー、やだなー」。
1号は、私と2号と3号とピアノの先生以外の人の前ではピアノを弾きたくないのだそうだ。お父さんもばあばもイヤだと言うのだから重症だ。それならしかたがない。無理やり参加させてピアノそのものを嫌いになっても困るので、1号は不参加とした。
そんな1号とは対照的に、2号は発表会が楽しみで、ずっと心待ちにしていた。先生が心配して、2週間ほど前になって「本番のとき、先生も隣にいようか」と言ってくれたのだけれど、「一人で大丈夫!」とにっこり。1週間前には風邪をひいてしまい、本番前最後のレッスンも休むことになってしまったけれど、なんとか回復し、発表会に出ることができた。

そして本番。
舞台袖から出てくると、お辞儀をしてにっこり。余裕の表情だ。
曲は「ハイホー」で、長くて、ちょっと難しい。でも、落ち着いて、しっかりとした音で弾いている。堂々とした弾きっぷり。
間違えても堂々としていて、見事なものだ。あれ、なんだったっけ?というような表情で楽譜を確認した後、続きを弾き、最後の音を1、2、3、4と伸ばして終わり。立ち上がって、にっこりとしてお辞儀をした。
実は、1フレーズ忘れて抜かしてしまっていたのだけれど、うまくつながっていたので間違っていたようには聞こえなかった。本人も「間違えちゃった」と平気な顔。ばあばたちにどうだったか聞かれたときは「上手にできたよ」と言っていたので、「間違えたけど、それは小さいこと。私はとても上手に弾けた」という自己評価らしい。さすが2号。

終わってから、発表会の何が楽しいのか聞いてみた。みんなにピアノを聴いてもらえることという答えをちょっとだけ期待していたのだけれど、
「かわいい服を着られて、お花をもらえて、ごほうびももらえるから」
だそうです。
まあ、そんなもんだよね。2号にとって、人前でピアノを弾くという、何の苦にもならないことをやっただけでいろいろもらえるんだから、発表会に出るとおトクってところだろうか。
1号はと言えば、ほかのことではすぐに「2号ちゃんばっかりずるい」などというのだが、このときは2号がもらった花やごほうびを見ても羨ましがる様子はなかった。たぶん来年も出たくないと言うのだろうな。
発表会の申し込みをしてからのほうが熱心に練習をしていた2人。2号にとっては「発表会に出ること」、1号にとっては「発表会に出ないですむこと」が、ピアノを弾くことのモチベーションになるのがおもしろい。
1号の晴れ姿を見られなかったのはちょっと残念だけれど、これからも2人とも(できれば3号も再来年くらいから)自分のペースで続けていってくれたらいいな。
by roki204 | 2008-12-22 00:35 | こども2号
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