ぎんのしずく

こども1号の授業参観があった。3時間目が全校そろっての音楽集会なので、これは見逃せない。で、いつから行こうかということで、夫は2時間目からにすることにしたが、1時間目は道徳。どんなことをやるのか興味があったので、私は先に一人で行くことにした。
1時間目が始まって10分ほど過ぎてから学校に着いたのだが、1号の教室にはまだ誰も来ていない。先生に挨拶しつつ入っていくと、子どもたちが一斉に振り向いてこちらを見つめる。なんとなく決まりが悪い。でも、恥ずかしいからと授業参観をとても嫌がっていた1号は私を見てにっこり笑顔。どうやら嫌がってはいないようで一安心。

さて、道徳の授業だが、タイトルは「ぎんのしずく」。星が空から見ていると、いろんなお母さんがいる。星は優しくていいお母さんにぎんのしずくをかけてあげようと思うのだけれど、どのお母さんにしようか迷ってしまった・・・というお話。
黒板には3枚の絵が貼ってあり、どのお母さんにぎんのしずくをかけてあげたらいいと思うか、先生が子どもたちの意見を聞いていた。
1枚目は、赤ちゃんを抱いて子守歌を歌っているお母さん。このお母さんがいいと言う子はたくさんいた。赤ちゃんに優しいから、歌ってあげているから、などなど多くの意見が出た。
2枚目は、夜遅くまで仕事をしているお母さん。こちらもかなり人気があり、疲れているのに頑張っているから、子どもたちのために働いているから、などの意見が出た。
そして3枚目。早く寝なさいと子どもたちを叱っているお母さん。このお母さんにはぎんのしずくはかけてあげないという意見が多数。怒っていて怖い、子どもたちが泣きそうになっていてかわいそう、などなど。
あーあ、あれそっくりそのまんま私だよ、しかも毎晩だよ・・・。教室の後ろで一人で聞いている私は、かなり決まりが悪い。オチはだいたい予想はつくけれど、やっぱり決まりが悪い。
そして先生は、ぎんのしずくをかけてあげたいと思う人はいますか、と聞く。すると2、3人の子が手を挙げ、子どものために怒っているんだからいいお母さんだと言った。そのうちの1人の男の子の意見がふるっていた。
「だって子どもがジャングルジムから飛び降りたときに怒らないでいたら、その子は大きくなったらビルから飛び降りちゃうよ」
しかもこの子は、授業中もふざけたり、他の人の発言中に大きな声で自分の意見を言ったりして、しょっちゅう先生に注意されているやんちゃ坊主。家でもよく小言を言われているであろうことは想像がつく。先生の注意などほとんど心に響いていない様子で、ずっとふざけていて繰り返し注意されていたが、先生や親が自分のためを思って叱っているのだというふうには思っていたのかと笑ってしまう。
かくして、どのお母さんも子どものためと思って頑張っているんだねということで、星はみんなにぎんのしずくをかけてあげて、めでたしめでたしとなった。
いかにも道徳というこのお話、お母さんたちが見に来るからと思って先生が選んだ題材だったのだろうか。私はあまり好きではないけれど、子どもたちが意外と活発に発言していたのは、自分のお母さんと重ね合わせて考えやすかったからかもしれない。違う意見があるかと先生が聞いても、みんなほぼ同じことを言っていたのはご愛嬌。先生も誰それさんと同じだねなんてことは言わずに、いちいちなるほどと感心しながら黒板に書きとめていくので、子どもたちもどんどん意見を言っていて、そんな様子を見ているのはとてもおもしろかった。

もちろん我らが1号は、普段からそれほど積極的に発言するほうではないだろうし、授業参観ともなればなおさらだ。一回も発言しないままに授業は終わった。家に帰ってから、1号はどのお母さんにぎんのしずくをかけてあげたいと思ったのか聞いてみたら、赤ちゃんに子守歌を歌っていたお母さんが優しくていいと思ったと言っていた。
それと関係あるのかどうかはわからないが、ここ数日、夜寝るときに歌ってくれとこどもたちにリクエストされるので、本を読む代わりに歌を歌っている。
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by roki204 | 2008-11-22 00:36 | こども1号
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