人気ブログランキング | 話題のタグを見る

味噌とマヨネーズ

朝食と夕食に、ほぼ同じ材料を使った炒め物を出したとき、こども1号がおいしいとパクパク食べながら言った。

「これにタケノコを入れて、マヨネーズを入れたら、朝ごはんと同じだね!」

(((( ;゜Д゜))) えっ? マヨネーズ
朝の炒め物は味噌で味付けしたんだけど・・・。

でも、味噌とマヨネーズを「だって似てたんだもん」と言ってのける、とほほな味覚の持ち主1号も、別のことでもっと素敵な感覚を持っていた。

夏休みに行った旅行の話をしていたとき、1号が「また同じ温泉に泊まりたい」と言った。貸切風呂を気に入っていたし、子ども用のかわいい浴衣もあったからかなと思ったら、理由は全然予想もしなかったことだった。旅館のおばさんが優しかったから、と言うのだ。
確かに、仲居さんは気さくで人が好くて、こどもたちの名前もちゃんと覚えていろいろと話しかけたり、相手をしたりしてくれていた。ただ、2号、3号はおもしろがっていたようだけれど、内気な1号はにこにこ、もじもじするだけで、たいして話もしていなかったし、むしろあれこれ話しかけてくるような人は苦手かなと、ちょっと心配になったくらいだった。その1号がそんなこというなんて意外だなあと思いながら聞いていたら、1号が続けて言った。

「3号が転んでテーブルに足をぶつけて、青なじみができて泣いちゃったでしょ。その後で、遅くなっちゃったけど貼ってあげてくださいって、お熱が出たときにおでこに貼る冷たいのを持ってきてくれて、優しかったでしょ」

そういえばそうだった。そんなこと、私はすっかり忘れていたけれど、仲居さんは冷却シートをわざわざ持ってきてくれたのだった。
小さなことでも人の優しい気持ちに気がつくこと。それに対する感謝の気持ちを忘れないこと。そんな大切なことを1号に教えられて、素敵な子になってくれたと嬉しくなった。
そういう感覚はこれからも持ち続けてほしい。ついでに味覚ももうちょっとマシになるといいんだけどなあ・・・。しっかりしてよ、1号さん!
by roki204 | 2008-10-21 01:26 | こども1号
<< 朝顔 その後 『カチアートを追跡して』 >>