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迷子の赤ちゃん

こどもたちが「お姉さんごっこ」をしていた。2号がお姉さんで、3号が赤ちゃん(一人遊びをしていただけで、積極的に参加していたわけではない)、1号はお店の人。
2号が言うには、買い物をしているときに赤ちゃんは迷子になってしまったのだそうだ。だったらお店の中で捜せばいいんじゃないかと思うのだが、どうやらお姉さん1人で家に帰ってきてしまったらしい。2号は芝居っ気たっぷりにため息をついたりして、かなり心配そうな表情。けっこう演技派。

2号「ふぅ・・・。どこ行っちゃったんだろ?」

お店の人である1号は、赤ちゃんを見つけ、電話で知らせなくちゃとおもちゃの携帯で2号に電話をしている。「トゥルルル、トゥルルル・・・」と呼び出し音までやっているのに、なぜか2号は出ようとしない。1号に「2号ちゃん、早く出てよ!」と言われても無視。やっと携帯を手に取ったかと思ったら

2号「そうだ、お手紙(メールのこと)出しておこう!(ピッピッピッとボタンを押して)これでよし。ふぅ・・・。」

いったいどこへなんてメールを出したのやら。そして、メールを出した後も、1号からの電話は無視して、心配そうにため息をついている。私が、電話に出てあげればと言うと、2号は「1号ちゃんのは電話じゃなくて、お手紙だったのね」。1号はずーっと電話を耳に当てたまま待っているのに、かなり自分勝手。

2号「(携帯の画面を見て)あ、お手紙だ。『赤ちゃんは、ここにいます』。・・・ふぅ、ここってどこだろ?」

ここで私は吹き出してしまったのだけれど、1号はずいぶん待たされていたのでやっと話ができるのが嬉しいのか、ちゃんと相手をしている。

1号「クッキー屋さんです!」

2号「クッキー屋さんってどこだったっけ?」

それすらわからないぼんやりお姉さん。赤ちゃんを連れて、そのお店へ買い物に行ったんではなかったのでしょうか。

1号「右に曲がって、まっすぐ行って、左に曲がって行くと、そこが駐車場です」

やけにリアルな説明。

2号「ああ、思い出しました」

やっと思い出したぼんやりお姉さん、赤ちゃんを迎えに行った。

2号「どうもありがとうございました。あのー、一生懸命捜してくれたので、これ、プレゼントです」

1号「わー、素敵・・・」

2号が差し出したのは、オーロラ姫のドレスについていたティアラ。ぼんやりしている割には、細かいところまで気を回しているのがおかしい。素敵なプレゼントに、お店の人もうっとり。
こうして、ぼんやりお姉さんと辛抱強いお店の人のおかげで、無事、赤ちゃんは家に帰ることができましたとさ。
by roki204 | 2007-12-01 23:26 | こどもたち
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