人気ブログランキング | 話題のタグを見る

保育園にこどもたちを迎えに行くと、こども1号が腕をこちらへ突き出し、手のひらを見せた。バンソウコウが貼ってある。「どうしたの?」と聞いた。

「ぐんてー」

え? 軍手? ああ、「うんてい」のことか。うんていをやりすぎて皮がむけちゃったのね。1号、それは「うんてい」って言うんだよ。「ぐ」じゃなくて、「う」。
こんなふうに1号が何か勘違いしていたり、悪いことをして叱られたりしたとき、2号はここぞとばかりに、自分は前から知っていた、自分はそんな悪いことはしない、と強くアピールする。たいていはそれこそ勘違いで、2号だってわかっていなかったり、よくやってしまう失敗だったりするのだけれど、それはご愛嬌。
このときも2号はその会話をじーっと聞いていたのだが、大いばりで得意気な顔をして言った。

「ママ、『て』だよね、『て』!」

えーっと・・・うん、そうだね、「て」だね。「て」でいいんだけど、まあ、そこのところは1号も間違ってなくて、ママが今言っていたのは、「ぐ」じゃなくて「う」っていうことだったんだけど。「ぐんてい」じゃなくて「うんてい」なの。う、ん、て、い。
ふーんと納得したようにうなずいていた2号。しばらくすると、今度はちょっと自信がなさそうな様子で言った。

「ママ、『て』でいいんだっけ?」

うん、いいんだよ。「て」だよ。

「ぐんてい?」

・・・・・・。

なぜか「て」にこだわりがあったようで、肝心なところは何も聞いていない2号なのだった。
by roki204 | 2007-03-30 11:45 | こども2号
<< 折り紙 Rちゃんとまどかちゃん >>