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お雑煮

お雑煮というものは地域によって特色があり、様々なものがある。ということくらいは知ってはいたが、「結婚してここに来てびっくりしたこと」をびっくり度の高い順に並べていくとすれば、お雑煮はかなり上位に食い込んでくると思う。
私の実家のお雑煮は、鶏肉やごぼうなどの野菜が入っていて、仕上げに三つ葉とユズを散らすというもの。小さい頃から食べているからそう思うというだけでなく、普通のよくあるタイプなんじゃないかと思う。
ここのお雑煮はと言うと、しょうゆ味のだし汁にお餅を入れて、はばのり・青のり・かつお節を上からドバッと豪快にかける。ただこれだけのいたってシンプルなものだ。
これは、千葉県の中でもこの近辺の限られた地域でしか食べられていない、ちょっとめずらしいものだそうだ。はばのりは「ハバをきかす」とか「誰ハバかることなく」などと言って縁起がいいと言われている。そして、とてもおいしい。南房総の、今は鴨川市と合併した天津小湊町でいいものが採れると聞いていたけれど、鴨川に住んでいた頃は食べたことがなかった。それが北東部のここへ来て、こんな形で食べることになるなんて、あの頃は思ってもみなかった。このおいしいはばのり、けっこういいお値段らしいのだが、自分で買ったことがないのでよく知らない。10枚入りで5、6千円くらい・・・だったかな?
さて、初めて食べたときからすっかり気に入ってしまい、実家のとここのと両方食べないとお正月が来た気がしないというくらいなのだが、ここのお雑煮、一つ気に入らない点がある。お餅を焼かずに、茹でるのだ。夫は「水餅」と言っているが、お湯で茹でるのになんで水餅?という疑問は置いておいて、水餅のベターっとしたところが私はあまり好きでない。それでも、結婚してここへ来てから65年にもなるおばあちゃんが毎年「私の生家ではお餅は焼くんだけどねえ」と言いながら水餅を食べているので、私も食べていた。でも、数年前にお客さんのためにお餅を焼いていたので、思い切って、私も・・・と言ってみたら、それからは義母が私の分だけ焼いてくれるようになった。おかげさまでここのお雑煮がさらにおいしくなったので義母に感謝しつつ、おばあちゃんに「近頃の若いもんは・・・」と思われてないかとちょびっとだけ心配。
by roki204 | 2007-01-14 00:33 | 千葉のあれこれ
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