そのことに気がついたのは夫。私がモーツァルトのフルート協奏曲のCDをかけておいたのだけれど、それが流れている間はこども3号はごきげんで「あぐぅー」とか「うー」とか、かわいらしい声でおしゃべりしていた。
「3号はモーツァルトが好きみたいだよ」 へー、そうなのか、と思った日の夜、こどもたちを寝かしつけながら夫も眠ってしまい、3号だけが眠れずにいたので、私は隣に寝そべって話しかけていた。眠くないの?もうみんな寝ちゃったよ。3号はたいてい右を向いていて、私は左側にいたので、何度かこっちを向かせてみたけれど、すぐに向こうを向いてしまい、ろくに話も聞いていない様子。そこで、「今日はモーツァルトが気に入ったみたいだったね」と言って歌ってみた。すると3号はじーっと私の顔を見た。思いつくままにモーツァルトの曲を口ずさんでみると、驚いたことに、そのままずっとこちらを見つめていて、そのうち一緒に歌うように声を出し始めた。おもしろいのでいろいろ歌っていたら、さすがに「レクイエム」は途中で飽きてしまったみたいだったけれど、嬉しそうににこにこしていた。 翌日、試しにフルートでモーツァルトの曲を吹いて聴かせてみた。これまた、じーっと興味深そうに見ていて、一緒に歌っていた。3号がフルートの音を聴くのは、産まれてからは初めてだ。半年以上も吹いていなかったので、音が出なくてひどいものだったけれど、どうやら気に入ったみたいだった。 うちでは休日に毎度繰り返されるもめごとがある。それは朝食のときに何の音楽を聴くかということ。夫はベートーベンやバッハをこどもたちに提案する。私もクラシックを聴きたいと思っている。でも、それはこどもたちに却下され、結局はアンパンマンや童謡を聴くことになる。最近のお気に入りは「南の島のハメハメハ大王」だったので、夫が入れたコーヒーを飲みながら優雅な朝食・・・というイメージからは程遠いものだった。けれど、3号がモーツァルト好き、ひいてはクラシック好きに育ってくれれば、朝食のBGMをクラシックにすることができるかもしれない。アンパンマンは強敵だから、大きな希望はもてないけどね。
by roki204
| 2006-10-02 11:20
| こども3号
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