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とっくりの正体

林の中を歩き回っていたとき、大きなスズメバチに遭遇した。そーっとその場を離れたので攻撃されることもなかったけれど、こういうこともあるんだからスズメバチのことをもっとちゃんと知っておかないと・・・と思い、ネットで調べた。
へー、なるほどねーなんて思いながら読んでいたとき、ある写真に目が釘付けになった。コガタスズメバチの初期の巣の写真だったのだけれど、うちの車庫の天井にあるものとそっくりだったのだ。
とっくりの正体_f0063923_23251687.jpg

まるでとっくりみたいな見事な形。去年も車庫の中に作ってあって、私はトックリバチの巣と思い込んでいた。今年のものは去年のよりも色が白く、とっくりの首も長く、とっくりというより一輪挿しと言ったほうがいいかもしれない。去年も今年も、もっと古い巣も、この状態のまま大きくなることもなく、ハチもやがて来なくなった。そのせいもあって、幼虫を育てることはしないトックリバチだろうと思ってしまったのだ。それが、あろうことか、スズメバチだったとは。
実は、ちょっと前に行った炭焼き小屋にも同じものがあった。そこを管理する団体の人が「あれはスズメバチの巣じゃないか」と言っていたとき、私は「うちにも同じものがあるけれど、あのまま大きくならないし、ハチも来なくなったし、大丈夫じゃないかな」と言ってしまったのだ。これはまずい。もう働き蜂が羽化する頃だ。巣が大きくなっていたら大変なことになる。そう思って慌てて見に行ったら、幸い、そこの巣も放棄したらしく、ハチは見当たらなかった。だいたい、ハチって煙を嫌がるものだし、防虫にも使う木酢液だって置いてあったのに、そんなとこに巣を作ろうとするのがおかしいと思うけど。

うちの車庫の巣を取ってみたら、薄くて和紙のような感じだった。そして、中には普通の蜂の巣がちゃんとあり、幼虫の死骸のようなものもあった。
これだけのものを女王蜂が一匹で作るのだから、そう簡単なことでもないだろうに、この段階で巣を放棄してしまうことは、わりとよくあることらしい。現に、うちの車庫では2年連続だし、もっと古いものも残っている。最初からもっと慎重に場所を選べばいいのに。それとも、1匹の女王蜂が同時進行で数箇所に巣を作って、最終的に一番いい場所で本格的に群を作るのかな?

今日、庭のネムノキのまわりをスズメバチが飛んでいた。うちに巣を作った女王蜂が別のところに作った巣で産んだ働き蜂だったかもしれない。
ときどき飛んでくるくらいはしょうがないけど、もうそろそろうちは住み心地が悪いってことを覚えてほしいもんだ。
by roki204 | 2009-07-12 00:06 | ひとりごと
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